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ユーラシア文化館で「チマ・チョゴリ展」 服にまつわるストーリーも

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横浜ユーラシア文化館(横浜市中区日本大通)で、特別展「思い出のチマ・チョゴリ」が開かれている。

展示関連講演会「チマ・チョゴリの世界~歴史装束から現代婚礼衣装まで」

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 チマ・チョゴリは、コリアン女性の伝統的衣装で、チマはスカート、チョゴリは上着のこと。2000年以上の歴史があり、世界的にもまれな民族衣装だという。2024年が横浜市と、韓国・仁川広域市がパートナー都市提携を結んで15周年になることから、企画された。

チマ・チョゴリそのものの歴史や特徴の紹介とともに、成人式や結婚式などチマ・チョゴリを着る「人生の節目」との関わりや、横浜や仁川に暮らすコリアンらの、チマ・チョゴリへの思いやストーリーを紹介していることが特徴。

 展示は4章構成で、第1章は「悠久なるチマ・チョゴリ」。5世紀後半の高句麗の、古墳の壁画に描かれた衣装は、日本の高松塚古墳の壁画とも似ている。時代により丈や幅などは変化するが、16世紀末の豊臣秀吉の文禄・慶長の役や17世紀の清朝の侵入など、社会の変化の影響を受けていることなども説明されている。身分や属性により、色や模様、生地などの厳格な区別があったこともわかる。

 第2章「人生とチマ・チョゴリ」では、生まれて100日目の「ぺギル」、1歳の誕生日「トルジャンチ」など、子どもの成長を祝う鮮やかな衣装も展示。学校でのチマ・チョゴリ制服は、19世紀以降に着用が始まり、日本では戦後に設立された朝鮮人学校で広まった。しかし、1980年代以降の切り裂き事件や日本人拉致問題のニュースを受け、登下校時には着用されなくなり、校内で着替えるようになっている。こうした歴史や、結婚式での衣装についても知ることができる。

 第3章「私のチマ・チョゴリ」では、横浜にゆかりのあるコリアンや、コリアンと結婚した日本人などのストーリーとともに、成人式や結婚式でのチマ・チョゴリの思い出などを紹介している。

 特別展には、多くのコリアンの人たちが足を運んでいるほか、韓国ドラマに関心のある若い女性たちの姿も目立つという。

 同館の伊藤泉美副館長は「チマ・チョゴリに焦点を当てた展示会はほとんど聞いたことがない。伝統衣装を見て、その歴史を知るだけではなく、横浜に暮らす在日コリアンの女性など、服に袖を通した人たちのストーリーをぜひ知ってほしい」と話す。

 観覧料は一般900円、小中学生と横浜在住の65歳以上は450円。毎週月曜日と、年末年始(12月28日~1月3日)は休館。1月5日まで。

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