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関内で「フードパントリー」 さくらホームレストランが食材無料配布

さくらホームレストランのちらしを持つ一宮均さんと仲間たち

さくらホームレストランのちらしを持つ一宮均さんと仲間たち

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 泰生ポーチフロント(横浜市中区相生町2)で1月18日、関内地区を拠点に活動する任意団体「さくらホームレストラン」によるフードパントリーが開催された。

「みんなの地域食堂」と「さくらフードパントリー」ちらし

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 配布された食材は、玉ねぎや白菜などの野菜類、肉類、チーズケーキなどの菓子類、ビスケットやクラッカーの缶詰などのセットだった。

 さくらホームレストランは、関内桜通り沿いのコミュニティスペース「泰生ポーチフロント」を拠点にしている。2019年から、地域住民や働く人を対象に子ども100円、大人300円で食事を提供する「みんなの地域食堂」や、生活に困窮している家庭に対して食料を配布する「さくらフードパントリー」による支援活動を続けている。

 取り組みは、地域の企業や商店、住民などから食材を提供してもらい、地元の余剰資源を活用することで食品ロスの削減にも寄与している。

 古くからのオフィス街だった関内地区は、近年マンションが増え住民が増加しているが、この取り組みは、新しい住民と既存の事業者や働く人々との接点が不足する中で、食材を通じた支援にとどまらず、受け取りに訪れる人々と運営者の交流により、地域コミュニティを育むきっかけにもなっているという。

 運営を支えるのは、以前関内で「山田ホームレストラン」を営んでいた山口美奈子さん、泰生ポーチの向かいの泰生ビルで保育事業を営む後藤清子さん、関内地区の民生委員で公園愛護会や老人クラブ「関内シニアクラブ」の活動にも取り組む一宮均さん、相生町町内会のメンバーなどの有志たち。

 一宮均さんは「今後も月1回のペースでフードパントリーと地域食堂を継続し、さらに地域内外の人々との連携を深めていきたい。地域の困りごとを少しずつ解消し、支援が必要な人たちとつながり、多世代が安心して集える場所を作り続けていくことで、地域全体が助け合える環境づくりに貢献できたら」と話している。

 「みんなの地域食堂」は毎月第3水曜日、「さくらフードパントリー」は、毎月1回土曜日に開催されている。

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