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若葉町ウォーフで展覧会「波止場のヘンゼルとグレーテル」 まちなかギャラリー

初日の1月19日にはマルシェとミニライブが行われた

初日の1月19日にはマルシェとミニライブが行われた

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 アートセンター「若葉町ウォーフ」(横浜市中区若葉町3)で、まちなかギャラリー2025企画展「波止場のヘンゼルとグレーテル」が開催されている。

現代版「ヘンゼルとグレーテル 」読み聞かせで朗読する奏夢さん

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 建物1階には、造形作家の山田祐介さんによる、グリム兄弟による童話「ヘンゼルとグレーテル」を再解釈した作品を展示している。山田さんは、2010年から黄金町で活動し、子どもたちが自由に廃材を使った作品づくりができる拠点「黄金町BASE」(中区黄金町1)や、子どもから大人までが通えるアート教室「アトリエ日ノ出町」(中区日ノ出町2)を主宰している。

 地域で寂しくしている子どもたちのための場所をイメージして、会場全体を作品にしたという。

 展示に関連して現代版「ヘンゼルとグレーテル」の朗読劇が、19日、25日、26日に実施される。若葉町ウォーフ運営スタッフで演出家・脚本家の須賀真之さんが、若葉町・黄金町を舞台に物語にアレンジし、俳優の奏夢が朗読する。25日と26日の公演は14時から。料金は1,000円。

 企画展初日の19日には、マルシェとミニライブも行われた。「水曜日のパンとコーヒーマルシェ」によるベーグルやお菓子、コーヒーなどの販売や、横浜本牧フランス惣菜「トガトゥール」を拠点とするユニット「ウッフコック号」による音楽パフォーマンスも行われた。

 若葉町ウォーフの須賀さんは「若葉町ウォーフで働いていると、通りを駆け抜ける子どもたちの声をよく聞く。彼ら彼女らは子どもだけで工夫して遊んでいて、近くに大人の姿は見えません。そんな光景を目にするたびに、『劇場を遊び場として、自由に遊んでくれたら』と思うようになった。 童話『ヘンゼルとグレーテル』は、大人と子どもがすれ違う物語。親に捨てられた兄妹は、自分たちの力で生き抜こうとする。この童話を『大人と子どもが対話する難しさ』を軸に語り直し、現代の横浜の風景に重ねて再構築したのが今回の展示。 まちの子どもたちが、ふらっと劇場に入り、自分なりの物語を見つける。そんな場になればと思っている」とコメントしている。

 展示「波止場のヘンゼルとグレーテル」は1月26日まで。入場無料。

 若葉町ウォーフは2017年6月に劇作家・演出家の佐藤信さんらが開館した民間アートセンターで、「宿のある劇場、劇場のあるスタジオ、スタジオのある宿」がコンセプト。1階は演劇やダンス公演などを行うホワイトボックス空間、2階はバレエバーや全面鏡を備えたスタジオ、3階には宿泊施設がある。

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