![左から、よこはま若葉町多文化映画祭副実行委員長のスズキクリさん、トークゲストのキャンディ・ミルキーさんさん、実行委員長の蔭山ヅルさん、](https://images.keizai.biz/hamakei/headline/1739246343_photo.jpg)
映画館「シネマ・ジャック&ベティ」(横浜市中区若葉町)と「Art Lab Ova 横浜パラダイス会館」(同)で、2月15日から21日まで「第16回よこはま若葉町多文化映画祭」が開催される。
映画祭は、戦後GHQの飛行場跡地として発展し、多文化が交差する若葉町エリアを舞台に、多様な文化と歴史に触れる機会を提供することを目的としている。
若葉町周辺は、戦後の接収解除後に伝説の居酒屋「根岸家」や美空ひばりさんの店が立ち並び、裏繁華街として知られてきた。1990年代以降はタイや中国、フィリピンなどから外国出身者が多く移り住み、一時期は「日本一のタイ・ストリート」とも呼ばれた地域。
映画祭では、ドキュメンタリー、ドラマ、アニメーション、アート作品など幅広いジャンルの映画を上映。作品を通じて地域の歴史や国際的な課題、文化的多様性について考える機会を提供する。
パキスタン映画「ジョイランド わたしの願い」、マレーシア映画「Brotherブラザー 富都(プドゥ)のふたり」、日本のドキュメンタリー「どうすればよかったか?」のほか、中国、韓国などの多国籍なラインナップで期間中に14作品を上映する。
ゲストとして、韓国仁川市から、独立系映画館「仁川ミリム劇場」のチェ・ヒョンジュン支配人と、映画館でプロジェクトを展開しているアーティストのキム・プルナさんと、ファン・ムンジョンさんを招く。
映画館ロビーでの展示のほか、映画館1階のアーティストによる非営利団体が運営する「横浜パラダイス会館」でもトークイベントなどを実施。16日には映画「In-Mates」上映後に朝鮮半島にルーツを持つラッパー・詩人のFUNIによるミニライブ、21日には、映画館近隣在住の海外につながる若者たちが撮影した「わたしの家のごはん」の映像を、インディペンデント映画監督で、シネマジャック&ベティスタッフの鈴木順也さんが1本の映画にまとめて上映するプロジェクトなどが行われる。
映画祭実行委員長でArt Lab Ovaの蔭山ヅルさんは、「韓国仁川ミリム劇場コラボ企画~韓国アニメと空間体験型ミッションゲーム『ちいさな世界をつくりなおそう』は小学生のお子様のほか、大人の方々にもおすすめ。今話題のドキュメンタリー映画『どうすればよかったか?』のあとには、やはり、ご家族が精神しょうがいがある美術家の飯山由貴さんの短編作品集の上映やトークもある。また、孤独のグルメの松重豊さんも絶賛したブラジル炭火焼肉ガウシャによる『ブラジルソーセージまつり』も乞うご期待。ぜひ、お越しください」と話している。