
横浜市は3月24日、闇バイトによる犯罪被害の防止を目的に、横浜DeNAベイスターズと連携した広報・啓発活動を開始した。
今回の取り組みは、若者を狙った違法な「闇バイト」への関与を防ぐことを目的とし、デジタルサイネージでの動画放映やポスター掲出を通じて、その危険性と相談先を周知する。闇バイトは、一見高収入の簡単な仕事に見せかけながら、実際には強盗や特殊詐欺などの犯罪に関与させる手口で、社会問題化している。
横浜DeNAベイスターズとの連携による広報には、監督の三浦大輔さん、選手の牧秀悟さん(内野手、背番号2)、山本祐大さん(捕手、背番号50)の3人が登場するデザインを使用。球団の2025年スローガン「横浜奪首」にちなんだ「横浜の安全・安心を奪取!」というメッセージを掲げて展開する。
デジタルサイネージの放映は、JR横浜線の電車内(トレインチャンネル)で3月24日から30日まで、市営地下鉄新横浜駅では25日から30日まで実施。4月以降も区役所や公共交通機関での放映を継続する予定。
市民局地域防犯支援課の丹羽仁志課長は、「昨年10月には青葉区で闇バイトによる事件が起きた。窃盗、特殊詐欺などの社会不安が大きい中で、発信力を高めて啓発していこうと、昨年に日本一になった横浜DeNAベイスターズに協力をお願いして実現した。市民が加害者・被害者のどちらにもならないような社会にしていきたい」と話している。
ポスターは、5月から、市内の大学や市立中学校・高校、区庁舎、スポーツセンター、コミュニティハウスなどの公共施設にも掲出する予定。