
クラフトチョコレート専門店「バニラビーンズ みなとみらい本店」(横浜市中区海岸通5)が3月20日から、店舗限定のカフェメニュー「バニラビーンズ ソフトクリーム」の販売を再開し、環境に配慮した食べられるスプーン「サステナブルスプーン」の導入を開始する。
VANILLABEANSは国際フェアトレード認証を取得しサステナブルなチョコレートをつくる
バニラビーンズを運営するチョコレートデザイン(磯子区岡村4)は、「カカオの原産国やチョコレート作りに関わるすべての人が笑顔になれる仕組み」を目指し、フェアトレードやサステナブルな取り組みを推進している。導入するサステナブルスプーンは、同社のチョコレート製造時に発生する副産物のココアパウダーを配合したもので、フードロス削減と廃棄物の削減を目的とする。
数量限定で提供され、ソフトクリームに合うクッキーのような食感に仕上げられている。耐水性にも優れているため、最後まで食べやすい仕様となっている。スプーンの製造は、食べられるスプーン「PACOON(パクーン)」を手がける勤労食(愛知県刈谷市)が担当した。
同店限定の「バニラビーンズ ソフトクリーム」(748円)は、自家製チョコレートとココアパウダーを使用した濃厚な味わいが特徴。トッピングには産地別の板チョコを使用し、カカオの香りが際立つ。店内でもテイクアウトでも購入できる。例年、1月中旬から3月中旬までは販売を休止している。
バニラビーンズでは、サステナブルな取り組みの一環として、チョコレート生産過程で生じるカカオハスク(カカオ豆の外皮)のアップサイクルにも取り組んでいる。これまでにカカオハスクを使用したタンブラーやクラフトビールのプロジェクトを展開し、2024年には世界初の「カカオハスクのお香」も商品化した。
バニラビーンズ みなとみらい本店は2014年にオープンし、日本でもいち早く「Bean to Bar(ビーントゥバー)」の製造を導入した店舗として知られる。店内では、焙煎(ばいせん)したてのカカオの香りを楽しみながら、工房でのチョコレート製造の様子をガラス越しに見ることができる。
営業時間は11時~19時で、カフェのラストオーダーは18時。水曜定休。