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紅葉坂ホールで「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」 2人芝居で舞台化

出演する白石加代子さん(左)と大原櫻子さん(撮影:平舘平)

出演する白石加代子さん(左)と大原櫻子さん(撮影:平舘平)

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 神奈川県立青少年センター(横浜市西区紅葉ケ丘9)紅葉坂ホールで4月19日と20日、リーディングドラマ「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」が上演される。舞台は児童書のシリーズ「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」(廣嶋玲子作、偕成社刊)を原作に構成される。

リーディングドラマ「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」のフライヤー

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 「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」は、「幸運な人だけがたどりつける謎の駄菓子屋」が舞台。女主人・紅子がすすめる駄菓子は持ち主にぴったりだが、使い方を誤れば不幸を招くこともあるという、スリルとユーモアに満ちたストーリーで人気を集めている。シリーズは累計発行部数435万部を超え、全国の小中学校の図書室に常備されるなど、幅広い世代に親しまれている。2022年には第3回「小学生がえらぶ!こどもの本総選挙」で第1位を獲得している。

 今回は全20巻の中から、人気の高い「型ぬき人魚グミ」、「猛獣ビスケット」、「おもてなしティー」の3話を取り上げる。

 出演は白石加代子さんと大原櫻子さんの2人。白石さんは主人公・紅子役を演じ、大原さんは物語に登場する子どもから大人、敵役までを1人で演じ分ける。

 舞台はリーディングドラマの形式ながら、2人のダンサーが情景や効果音を体現。白石さんは舞台上で台本を手に朗読を行いながら紅子の世界観をつくり出す。大原さんは台本を持たず、ダンスや歌も交えながら多様なキャラクターを演じ分け、観客の想像力を引き出す構成。演出はアナログな仕掛けと身体表現を駆使し、演劇とミュージカルの要素が融合した内容で展開する。

 台本・演出を担当するのは、演劇製作会社「メジャーリーグ」を主宰する笹部博司さん。

 今回の舞台化は、2025年3月末で一時休館した神奈川県民ホールの文化振興活動の一環で、新たな舞台芸術展開の第一弾として製作された。

 神奈川県民ホール事業課の藤原由圭里さんは、「リーディングドラマ=朗読劇のイメージを大きく覆し、銭天堂の店先に並ぶカラフルで不思議なお菓子たちのようにどんどん立体的に飛び出していくスペクタクルなステージ。1975年の開館以来、県内の舞台芸術を支えてきた神奈川県民ホールの一時休館を機に、新たな創作の場を広げる取り組みのひとつとして企画した。児童小説が題材だが、人生の教訓が盛り込まれた構成。ぜひ家族連れで足を運んでほしい」と話している。

 料金は全席指定で大人=6,000円、子ども=3,000円。

 神奈川県立青少年センターの公演後に、大阪、相模原市、北海道、愛知、福岡、平塚市、横浜市、東京でも上演する。

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