暮らす・働く 学ぶ・知る

かながわ福祉大学校が7月開校 関内で記念シンポジウム

  • 1

  •  

 「かながわ福祉大学校」の開校を記念するシンポジウム「オールかながわで地域共生社会づくり」が4月30日、関東学院大学関内キャンパス「テンネー記念ホール」(横浜市中区万代町1)で開催される。

かながわ福祉大学校の校長で慶義塾大学経済学部教授の井手英策さん

[広告]

 7月に開校予定の同校は、公益社団法人「かながわ福祉サービス振興会」(横浜市中区山下町)が設置する教育機関。自治体職員や地方議員などが対象の公共政策課程、介護・福祉専門職などを対象とする介護・福祉専門課程、地域活動に関わる人などを対象とする共生社会づくり課程の3コースを用意。常設校舎は持たず、県内各地を「学びのフィールド」として活用する点が特徴で、福祉施設や大学などと連携しながら講座を展開する。各課程を横断するネットワーキングにも力を入れ、地域共生社会を担う実践的な人材の育成を目指す。

 シンポジウムでは、大学校の理念や方向性を発信するとともに、福祉・共生社会の未来について話し合う。ディスカッションには、小田原市長の加藤憲一さん、関東学院大学法学部教授の牧瀬稔さん、あおいけあ代表の加藤忠相さん、認定特定非営利活動法人「こまちぷらす」理事長の森祐美子さんが登壇。福祉・行政・学術・実践現場の視点から意見を交わす。

 「私たちが目指す福祉・地域共生社会」と題した基調講演を行う同校校長の井手英策さんは「この大学校は『共生社会』という言葉に魂を吹き込む場。知識の習得だけではなく、セクターの壁を越えた『プラットフォーム』として、地域の実践者同士がつながり、学び合う。その経験が次の世代へ循環する『学びと実践の拠点』となることが存在意義」と話す。

 かながわ福祉サービス振興会事務局長の梅澤厚也さんは「『利他の精神を学び、幸せに生きるための知性を磨く』ことを理念に、共創的な学びを重視する。学生自らが社会を『自分事』として捉え、実践する姿勢を育む」と話し、地域の福祉に関心を持つ人たちの参加を呼び掛ける。

 開催時間は13時30分~16時30分。参加無料。定員300人。

ヨコハマ経済新聞VOTE

横浜の何区在住ですか?

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース