横浜中華街で17日、中国の海の安全と人々の幸せと安らぎを育む海の女神「媽祖」をまつる「横濱媽祖廟(まそびょう)」が開廟された。「媽祖」は、中国沿岸地方や台湾ほか世界中の華僑・華人たちに信仰されている神様で、およそ1,000年前の北朝時代に実在した人物とされる。媽祖廟は、中国の伝統的な寺院建築の設計思想に現代の建築技術を融合した鉄筋コンクリート造2階建ての建物で、面積は984平方メートル。本殿には中国福建省でつくられた神体がまつられている。総工費は土地代も含めて18億円。開廟時間は9時から19時で入場無料。中華街の中心部にある媽祖廟の建設地は、2003年秋にマンション大手の大京がマンション建設計画を発表、地元の店主らで構成する中華街発展会協同組合が、中華街の街づくりの観点から建設に反対し、土地を購入し媽祖廟を建てることを提案。大京と協議の上、土地を買い取ることで合意し、建立に至った。
横濱媽祖廟