UR都市機構神奈川地域支社は30日、中区の山下町地区B1街区に新設する「県立新ホール」と「NHK横浜新放送会館」の複合施設の設計者を「香山・アプル総合・アプルデザイン設計共同体」に決定したことを発表した。事業は、県などが所有する山下町ほかの12,765平方メートルの市街地の再開発で、地区の西側がA街区、東側をB街区に分割。B1街区に視覚系舞台芸術の総合拠点「神奈川県立新ホール」(1,300席程度)と「NHK横浜新放送会館」の複合施設を建設する。敷地面積は約6,500平方メートル(延床面積約24,400平方メートル)。設計者選定の公募型プロポーザルには、同設計共同体のほか18グループが応募。審査委員会(北沢猛委員長、東京大学教授)は、「県立新ホールから大・中・小のスタジオを分離して建物の前面にまとめて配置し、放送局、スタジオ群、および劇場をアトリウムにより垂直に展開するダイナミックな空間構成で、まちに新たなイメージと活力を与えられる独創的な提案」「公共放送施設として必要な機能の確保と『創造界隈』を介した県立新ホールとの柔軟な連携を両立した放送局、文化芸術活動を担う人材育成につながるスタジオ、多様な使用形態が可能なホール計画」と同設計共同体の提案を評価した。着工は平成19年度で完成予定は平成21年度。また、A街区とB2街区の民間事業者による施設整備には、デベロッパーのゼファーと大和地所による、ホテルやブライダル・チャペル、自動車ショールーム、SOHOオフィス、中華ビジネス学校・中国文化センター、アジア映画専門館などを配置する計画が選定された。(画像は香山・アプル総合・アプルデザイン設計共同体「技術提案書」より)
都市機構 神奈川地域支社