横浜市港湾局は6月19日、横浜港発祥の地「象の鼻地区」の再整備について「象の鼻地区再整備基本計画」を取りまとめ発表した。
計画の基本理念は、「『時の港』~横浜の歴史と未来をつなぐ象徴的な空間~」で、2009年の開港150周年に向けて、「象の鼻地区」を横浜の歴史と未来をつなぐ象徴的な空間として整備する方針。赤レンガ倉庫エリアから横浜税関に向かう通りの海側は、「港の観光・文化芸術創造発信空間づくり」を検討。日本大通りの突き当たりに位置し、現在倉庫があるエリアは、「開港を記念する広場や水辺のにぎわいの場」として整備する。歴史的土木遺構である象の鼻防波堤は、復元・活用する方針で、周辺の水域は「船のある風景・港の情景の演出」を行う。今年度より基本設計・工事を開始し、2009年に広場・緑地がオープンする計画。
「象の鼻地区」とは、大さん橋国際客船ターミナルのつけねから左手方向へ延びている防波堤の周辺地区のことで、みなとみらい21地区から山下公園を結ぶ水際線と日本大通りや大さん橋との接点となるエリア。防波堤を上から見ると象の鼻に似ていることから名付けられたもの。横浜市は、「象の鼻地区」の再整備を、開港150周年を記念する象徴的な事業として位置づけており、昨年度実施した市民意見募集の結果を踏まえて、今回の基本計画をとりまとめた。