デザイナーによるITプロダクトのブランド化に取り組む「Yイノベーションセンター」(横浜市中区日本大通)は10月31日より11月5日まで、コンテンポラリー・インテリアデザインの国際見本市「100% Design TOKYO」に若手デザイナーとものづくり企業とのコラボレーションによるITデザイン家電のワーキングモデル3点を出展している。
展示作品は、ロンドンのインタラクションデザイナー クリスピン・ジョーンズさんと、日本のタブレット型パソコン製造会社のPBJとのコラボレーションによるデザインモバイルPC「UMPC by Crispin Jones」、慶應義塾大学SFCでユビキタスデザインの研究とメディアアートの開発に取り組む植木淳朗さんが開発した、動物や植物をイメージした「ペット」照明シリーズの「Fleur | Tabby」、横浜の音響メーカー田口製作所のデジタルオーディオ対応の小型スピーカー「REX-040」。ブースデザインは、横浜をベースに活動する若手建築家の西田司さんが担当。
出展のプロデュースとディレクションを担当した同センターの岡田智博代表は、「ものづくりの力がありながらも規模の差でブランドを獲得することが出来なかった中小企業と、生まれた頃からテクノロジーに囲まれて育った新しい世代のデザイナーやアーティストが結びつくことで生まれる、IT時代の新たなデザインイノベーションの現物に触れていただきたい。」という。会場は明治神宮外苑中央会場ブースNo.D40で、公開時間は10時~19時(最終日17時まで)。
同センターは、横浜産業振興公社が横浜市と連携して取り組む「横浜知財・ITクラスター形成・支援プロジェクト」の一環として、ITものづくりの分野と先端デザインの分野を結びつけることで、意欲あるベンチャー企業やクリエーターにビジネスの可能性を広げるための橋渡し役をする機関として今年9月に横浜市中区日本大通りのZAIM3階にオープンした。