横浜市開港記念会館(横浜市中区本町1)で11月19日、「岡倉天心『茶の本』出版100周年記念講演会」が開催される。
講演会は、横浜市の開港150周年と中区区制80周年記念プレイベントとして「横浜開港と共に生きた人の生き方を学ぶ」をテーマに行われているシリーズの一環で、現在の横浜開港記念会館の場所に生まれた明治時代の美術家、岡倉天心が1906年に英語で執筆した「BOOK OF TEA」(日本語訳=茶の本)の出版100周年を記念して行われるもの。
当日は、天心の曾孫の岡倉登志さんが「岡倉天心の目指した東西文化の融合とは」をテーマに基調講演を行った後、「私にとっての横浜開港150周年とは」をテーマに作家の新井恵美子さん、横浜美術館の猿渡紀代子学芸グループ長ら3人がリレートークを行う。開催時間は13時~16時30分。定員100人で、参加費は700円。申込みは to-nanairotoiro@herb.ocn.ne.jp まで。17時30分からは、ZAIMカフェ(中区日本大通34)で天心茶和会(参加費別途)も開催する。
岡倉天心は、1862年横浜に生まれ、急激な西洋化の波が押し寄せた明治時代に日本美術の発展に功績を残した美術家・思想家。幼少時から英語を学び、ボストン美術館日本美術部長に就任するなど、日本東洋の美術を西欧世界に紹介したことで知られる。1906年にニューヨークで出版された「BOOK OF TEA」は全米のベストセラーとなった。(写真=1906年に英語で出版された「BOOK OF TEA」)