2008年に開催される「横浜トリエンナーレ2008」の実施概要が11月29日、明らかになった。
同展の全体テーマは「TIME CREVASSE(タイムクレバス)」。テーマに基づき世界各地から約80人の作家を選定し、最先端の現代美術の新作を中心に、開催地・開催場所の魅力や個性を生かした作品の展示を行うことで「街を取り込んだ大規模な『美術の祭典』」を目指す。会期中は、シンポジウムやワークショップ、ギャラリー・トークなどの交流イベントも展開し、国内外の美術機関や他の国際展との連携も模索しているという。
開催期間は2008年9月から12 月までの間の約80日間。会場は横浜市中区の山下ふ頭周辺を始めとする都心臨海部の複数会場を予定している。
総合ディレクターには神奈川県立近代美術館企画課長の水沢勉さんが就任する。就任にあたり水沢さんは「港町の開放感を大事にしながら、未来に向けたしっかりとした一歩を第3回目となるトリエンナーレで踏み出せれば」とコメント。水沢さんは1952年横浜市生まれ。慶応義塾大学大学院修士課程修了後、神奈川県立近代美術館に学芸員として勤務し、バングラデシュ アジア・アート・ビエンナーレ(1993年・1997年)、サンパウロ・ビエンナーレ(2004年)の日本コミッショナーを務めた。
「トリエンナーレ」はイタリア語で「3年に1度」の意味で、3年おきに継続して開催される大規模な現代美術の国際展のこと。「横浜トリエンナーレ」は2001年に第1回、2005年に第2回が開催され、これまでの総入場者数は約54万人を数える。
YOKOHAMA2008:International Triennale of Contemporary Art関連記事(ヨコハマ経済新聞)