横浜市は12月15日より、桜木町・旧東横線高架下の用地壁面を壁画制作の場として開放するイベント「桜木町ON THE WALL」の参加アーティストを募集する。
イベントは、2004年に廃線した東横線横浜駅-桜木町駅間の用地壁面のうち、約1キロメートルの部分を実験的に「壁画キャンバス」として開放し、「壁画によるアート空間」を創るもの。これまでに同地で開催した壁画イベントが好評を得、近隣住民にも壁画に対する肯定的な意見が多いため、広く参加アーティストを募集することになったという。
募集対象の壁面は164面(1面は高さ=4メートル、幅=5メートル)。個人は1人1面、グループは1グループ4面まで応募できる。壁画制作は来年2月から3月にかけて行い、完成後の壁画は、構造物の補修工事などの際には順に消去される。
横浜市によると、旧東横線高架下の壁面は1970年代に壁画アーティストが白いチョークで絵を描き始めたのをきっかけに、これまで壁に絵を描くイベントなどが開催されてきた場所で、1990年代以降は「壁画アートの聖地」として未認可のスプレー画(落書き)が増加していた。
募集は2007年1月12日まで。問い合わせは、NPO法人KOMPOSITION 桜木町ON THE WALL担当(TEL 03-3463-8159、Eメール sotw@komposition.org)まで。同NPOは、渋谷を拠点に、街の壁や空きスペースをスプレーで絵を描く若者の支援の場として活用するなど、若者を対象とした支援活動事業を行っている。