カレーのテーマパーク「横濱カレーミュージアム」(横浜市中区伊勢佐木町1、TEL 045-250-0833)を運営するマタハリー(川崎市川崎区)は12月19日、2007年3月31日の事業期間満了に伴い、同館を閉館すると発表した。
閉館の理由は、「知られざるカレー文化の魅力を広く一般に紹介することでビルと商店街を活性化させる」という初期の事業目的を達成したため。同社は同館閉館後、新機軸のエンターテインメント施設への転換を検討しており、現在ナムコの企画設計集団「チームナンジャ」とともに新たな企画を構想中だという。
開館直後からカレーミュージアムの運営に携わり、2年前から同館館長を務める平口慎也さんは、「ミュージアムがなくなることは寂しいが、6年間でカレー文化の地位向上に貢献したと思う。当館では『閉館』と呼ばずに『グランドフィナーレ』と呼び、今後新しい切り口でのエンターテインメントにチャレンジしていくという機運がある」と話している。
閉館までの3カ月間は、人気メニューの再登場やファイナルにふさわしいメニューなどを企画中で、営業最終日の3月31日は、伊勢佐木町商店街とのタイアップによるカレーのチャリティーイベント開催を予定している。
「横濱カレーミュージアム」は同社が運営する複合アミューズメントビルへの集客と地元活性化を目的とする集客施設として2001年1月26日にオープン。当時一般にはほとんど知られていなかった全国各地のカレー専門店やレトルトカレーの紹介で話題を集めた。2006年11月末現在の累計来館者数は約870万人。