横浜観光コンベンション・ビューロー(横浜市中区山下町)は1月23日、2006年度の横浜観光コンベンション特別功労賞の受賞者を決定した。1999年度より始まった同賞は、横浜の観光とコンベンションの普及と誘客に貢献し、その功績が顕著な団体、個人、「もの」や「出来事」を対象に表彰を行うもの。昨年度は、横浜ベイスターズの佐々木主浩投手(当時)、筋肉ミュージカル、YOKOHAMA本牧ジャズ祭が受賞するなど、毎回ユニークな選考で話題を集めている。
今年度受賞したのは、キリンビール創立100周年、三渓園「開園100周年と国の名勝指定」、新横浜町内会、映画「ヨコハマメリー」の中村高寛監督、J2リーグ優勝でJ1昇格を果たした横浜FC、日本テレビ系連続ドラマ「喰いタン」の6組。
中村監督は横浜の伝説の娼婦メリーさんを題材にしたドキュメンタリー映画「ヨコハマメリー」で、戦後から現在に至る横浜の風景を記録。映像を通して、改めて横浜の魅力を伝えたことが、その受賞理由。
一方、「横浜市民のチーム」として発足した横浜FCは2001年にJリーグ(J2)に加入後、市民と一体となって奮闘し、今期、念願のJ1昇格で横浜に活力を与えた。こうした同クラブの奮闘に加え、「地域参加型クラブ」という経営理念が評価された格好だ。
横浜が発祥のキリンビールは今年2月の創立100年を控え、自社ホームページやイベントで横浜の魅力を伝える情報発信を行った。ドラマ「喰いタン」は、舞台となった象の鼻地区や中華街などを効果的にPR。三渓園は、神奈川県内では5件目となる国の名勝に指定された。また、新横浜町内会は地域・住民・企業や新横浜を訪れる人々を結ぶイベントとして「新横浜パフォーマンス」を15年にわたって運営。それぞれが横浜の魅力を国内外にPRし、集客に貢献した。
表彰式は、1月31日に大さん橋ホールで開催。併せて、横浜FCの奥寺康彦社長の講演会も行われる予定。