横浜市は2月5日、今年3月に運転を開始する瑞穂ふ頭(神奈川区鈴繁町8)の大型風力発電設備の建設のため、5年満期の市場公募債「ハマ債 風車(かざぐるま)」の募集を開始した。
「ハマ債風車」は横浜市初の事業特定型の住民参加型市場公募債で、利率は1.18パーセント。発行購入単位は、1万円から1万円単位(上限200万円)で、発行額は2億8000万円。募集期間は2月5日~15日で発行日は2月27日。みずほ銀行(市内26店舗)と新光証券(市内3店舗)で取り扱う。購入対象者は、市内在住もしくは在勤の個人。
購入者には、購入証明書を発行するほか、ズーラシアペア入場券(10万円以上購入)、発電表示板に記銘(記銘希望者のみ、50万円以上購入)のほか、購入者全員の中から抽選で風車見学ツアーへの招待の特典がつく。
今回発行する市債は、通常のハマ債5や国債よりも低い金利水準となるが、通常のハマ債5からの金利軽減分に相当する額は、150万本植樹行動などの地球温暖化対策にも充てていく予定とのこと。
横浜市の風力発電事業は、市場公募債の発行による市民参加と、「グリーン電力証書システム」の活用などによる企業参加により、市民、事業者、行政の協働で取組み、自然エネルギーの利用促進や地球温暖化対策事業の一環として、環境行動のシンボル的事業として進められている。設置する風車は高さ約118メートル、羽根の直径約80メートル、最大出力は約1,980キロワット、年間発電量は約300万kWh。風車の運転開始は3月中旬の予定。