黄金町の映画館「ジャック&ベティ」(横浜市中区若葉町3、TEL 045-243-9800)の運営を3月1日から、黄金町のまちづくりに取り組むグループ「黄金町プロジェクト」が手がけることになった。
同プロジェクトは、代表の梶原俊幸さんらコアメンバー4人が2004年に立ち上げ、黄金町周辺エリアでのまちづくりの企画・提案や各種イベントへの支援を行うほか、ネット上に黄金町に関する情報を集めて記録・配信する活動を行う有志のグループ。梶原さんらは教育ポータルサイト「eduit」を運営する傍らプロジェクトでの活動を続け、1月には同館内にコミュニティー・スペースをオープンした。「黄金町地域の文化・芸術的重要財産である街の映画館を最大限に活性化したい」(梶原さん)という思いから、現運営会社フレンダムの佐藤社長に運営引き継ぎの意向を伝えたところ、了承されたという。
引き継ぎに伴い、新会社「エデュイットジャパン」を立ち上げ、同館2階に事務所を置いて映画館の運営にあたる。まちづくり活動はこれまで通り「黄金町プロジェクト」として取り組むという。梶原さんは「映画館の現状は厳しいが、このエリアを映像発信基地にすることが目標。プロジェクト関係者が自由に出入りできるように映画館を全面的に開放し、業界説明セミナーなども開催して映画教育の拠点にもしたい」と話している。現在、幹部メンバーが映画の映写技術の習得に励んでおり、当面は、フレンダムの協力を得ながら運営を行う。