横浜市まちづくり調整局は3月29日、横浜開港資料館と横浜都市発展記念館との協働で、昭和初期に横浜市が作成した「横浜市三千分一地形図」をデジタル化し、画像データを横浜市ホームページで公開した。
公開した「横浜市三千分一地形図」は、横浜市が震災復興等の都市計画の基礎資料として昭和3年から28年にかけて作成した、縮尺3,000分の1の地形図76枚で、まちづくりを行う上で、地域の変遷を知ることができる貴重な資料となるもの。
無償で使えるソフトウエア「Google Earth(グーグルアース)」がインストールされているパソコンでは、三千分一地形図を現在の横浜市の衛星・航空写真の上に重ね合わせて、透過度を変えながら見ることができる。
また、同日から、「横浜市三千分一地形図」を所蔵する横浜開港資料館では、実物大の複製の閲覧とコピーサービス(有料)を開始した。
担当したまちづくり調整局の入江佳久さんは、「戦前から戦後にかけて作成された歴史的資産の三千分一地形図をデジタル化して公開するのは、全国の自治体で初の試み。作成当時の市街地の状況や地勢が視覚的に把握でき、昔の地域の特性がわかる。まちづくりのために使ってほしい。」と語った。
Google Earthは、Google社が2005年6月28日から無料で配布している様々な地理空間情報を閲覧できるソフトウェア。世界中の航空・衛星写真、地図、地形や3Dモデルなどを組み合わせて、地球儀を回して見るように閲覧することができるもの。