横浜市経済観光局は4月9日、2006年1月1日から12月31日までの期間の横浜の観光入込(いりこみ)客数が3,996万人に達したことを発表した。
観光入込客数は、市内の観光施設やホテル、イベント会場、観光交通機関など223カ所を対象に入場者数を合計したもので、2005年比で約17,000人増加し、横浜博覧会が開催された1989年の4,019万人に次ぐ、過去2番目の観光入込客数となった。
地区別にみると、開園100周年を迎えた三渓園のある山手・本牧・根岸地区は約17万人増(11.6%)、一方、2005年に横浜美術館の「ルーブル美術館展」で多くの来街者を集めた「みなとみらい・桜木町地区」は約84万人減(12.0%)、磯子プリンスが閉館した磯子・金沢地区は約7万人減(26.1%)。
対象種別で見ると、観光周遊バス「あかいくつ」などを含む観光交通機関が約33万人増(19.1%)、「国際マリンエンターテインメントショー」などの新規開催があった観光イベントが約105万人増(16.3%)となっている。
同局の小池恭一観光交流推進課長は、「長雨や冷夏といった天候不順などのマイナス要因も多い中、観光入込客数が増えたことは、イベントプロモーションの強化や、ホテルなどの集客に向けた努力、『横浜観光プロモーションフォーラム』を中心とした民間団体との連携によるプロモーションに積極的に取り組んだ成果。2009年の開港150周年に向けて、今後もターゲットを明確にした『オール横浜』でのプロモーション活動を実施し、観光入込客数4,500万人都市を目指していきたい」と話している。