ZAIM(中区日本大通34、TEL 045-222-7030)で4月21日から、同館の開館1周年を記念して、東アジア現代アート展「アートラン@アジア」が開催される。
同展では日本・中国・韓国からそれぞれ7~9組のアーティストを選出しており、海外のアーティストはほとんど日本初公開となる。展示内容は、ガンダムに女性の首がついたナンシー・ランさん(韓国)の立体作品や、「平民コスプレイヤー・シリーズ」と題された作品など、現代の東アジア文化を反映したものになっている。キュレーターは、「アートとエロスと育児と革命!」をテーマとするアーティストの増山麗奈さん。
関連企画として、4月21日には横浜トリエンナーレ2005のキュレーター山根真悟さんらを招いてのシンポジウム「アジアのネットワークを作ろう☆」が、4月22日、29日、5月6日には、アーティスト・トークが開催される(いずれも開催は15時から)。22日のトーク「女性×アートスペシャル」には、北京中央美術学院教授で画家の劉小東さんなど日中韓のアーティスト5人が参加し、女性とアートをテーマにディスカッションする。開催時間は11時~19時。土曜日は20時まで。入場無料。5月13日まで。
また展覧会の開催に合わせ、増山さんと、中国のen-Rayさん、韓国のナンシー・ランさんが「アジアン・ビューティーユニット『ART LAN@ASIA』」を結成。Fantastic Plastic Machineに参加していた音楽家の安田寿之さんがプロデュースした展覧会のテーマソングをレコーディングし、展覧会初日の21日よりCDで発売する。
同展のキュレーターの増山さんは、「今回は各国の有望な若手アーティストの中でも『既存の価値観や消費的な流れにとらわれず、自分の社会の足元を見つめている真摯な』アーティストを選択した」と話している。