フランス在住の現役舞踏家の岩名雅記さんが監督した映画「朱霊たち」が4月21日から、シネマ・ジャック&ベティ(横浜市中区若葉町3、TEL 045-243-9800)で上映される。
同作品は第二次大戦から7年後の東京を舞台に、飛行機からまかれたビラを追って不思議な館にたどり着いてしまった少年の夢と現実が織り成す、呪いと祈り、生と死を描いたドラマで日欧のダンサーたちが出演する。「生とは、その中に死を認識することで初めて実感できるもの」という主題を幻想的な映像で描き出す。同監督が構想に4年をかけた初の長編映画で、撮影の多くはフランスで行われた。
ポレポレ東中野(東京都中野区)での上映時には路上キャンペーンなどのプロモーションを実施、レイトショーにもかかわらず稼働率63%という数字を記録した。横浜でも、公演やトークショーなどのイベントを企画している。
ZAIM(中区日本大通34、TEL 045-222-7030)では上映に先駆け、4月19日「横浜公開記念舞踏会」(入場料1,500円)を開催、監督と出演者を招き、一夜限りの舞踏公演を行う。シネマ・ジャック&ベティでは、21日と22日の16時20分と19時の回に岩名監督と出演者による舞台挨拶が行われる。また21日・22日、28日~30日、5月3日の各日18時半から、舞踏家・大野慶人氏、舞踏評論家・合田成男氏、写真家・田中英世氏など、日替わりのゲストスピーカーによるトークショーも開催される。
上映は5月4日まで。