日中韓共同・横浜開港150周年記念映画制作準備委員会と横浜市開港150周年・創造都市事業本部は4月18日、日本、中国、韓国の各国の映画学校との連携で開催されてきた「横濱学生映画祭」を母体として、2009年の横浜開港150周年に向けた記念映画を製作すると発表した。
記念映画のテーマは「3つの港の物語」で、日本は横浜、中国は青島(チンタオ)、韓国は仁川(インチョン)となる。日本映画学校をはじめとする同映画祭の参加校、北京電影学院、韓国フィルムアカデミーがそれぞれ短編で「港の物語」を製作し、1本の映画にまとめ上げる。2008年6月にクランクイン、2009年6月以降に上映を予定。
同委員会では現在、日本編の原作となるストーリーを公募している。内容は港町「横浜」を舞台とした、基本的に現代劇で、30分程度のドラマストーリー。字数は3,000字以内で、受賞作品1編に賞金30万円が贈られる。締切は7月18日(必着)。受賞作は8月31日にホームページで発表する。
同委員会の榎田竜路さんは「東アジアの若手作家を育てていくために、各国の製作体制や映像規格や配信の違いを乗り越えて、共同でモノを作っていきたい」と話している。公募する原作については「世界共通の感情『愛』を感じさせる、これぞ現代日本と言えるようなストーリーを期待している」(榎田さん)とも。
「横濱学生映画祭」は、学生の映像作品を上映し学生同士や市民との交流を図ることを目的に、2002年度から開催されている。中国、韓国の映画学校との連携も進めており、昨年9月の第5回開催時には、日中韓共同映画製作に向けたシンポジウムや、ショートフィルムの共同製作を実施した。