神奈川文学振興会は4月21日より、神奈川近代文学館(横浜市中区山手町110)で特別展「中原中也と富永太郎展-二つのいのちの火花」を開催する。
同展は今年で生誕100年、没後70年を迎える詩人・中原中也と、中原に大きな影響を与えた友人の詩人画家・富永太郎という、2つの個性の巡り合いと詩世界に焦点を当てるもの。中原中也記念館(山口県山口市)所蔵の自筆原稿や愛用のコートなどの貴重資料、同館蔵の富永太郎資料、中原の友人であった大岡昇平の文庫資料を中心に紹介する。同展サブタイトルには「友情と反発が強烈に入り混じった2人の交友、中原が30歳、富永が24歳と短い生涯の中で発揮された輝く才能」(同振興会)の意味が込められているという。
関連行事として、4月22日に女優・毬谷友子さんによる朗読会を、4月28日に作家・窪島誠一郎さん、5月6日に詩人の高橋睦郎さんによる講演会を開催する。各チケットとも一般=1,000円。
1984年に開館した同館は、港の見える丘公園内に建つ。開館時間は9時30分~17時。入場料は大人=600円、学生=300円、高校生以下・65歳以上は入場無料。同展は6月3日まで。