スローフードジャパン(宮城県仙台市)と横浜スローフード協会(横浜市中区新港2)は4月28日と29日、パシフィコ横浜(西区みなとみらい1)で「スローフードフェア2007」を開催する。
今年はスローフードの理念がわかる「What’s Slowfood?」のエリアを設置し、「味の箱船」プロジェクトについて説明する。「味の箱船」とは各国固有の伝統食材を世界共通ガイドラインで選定し、地域の食の多様性を守ろうというプロジェクト。出展ブースにも「日本の味の箱船」として、日本短角牛、花作ダイコン、米沢の雪菜、長面湾の焼きハゼ、エタリの塩辛など希少な食材が並ぶ。
ほかにも約50ブースが出展し、全国各地の銘酒や、みそ、しょうゆ、野菜、果物、伝統食、また、スローフード運動発祥の地イタリアからのオリーブオイルやワインなども出品される。
オープンレストランでは、今年のメーンテーマ「だし」に合わせた4種のだし比べ麺セット、福島の山都そば、大豆料理、短角牛のワイン煮パスタなどが楽しめるほか、日本酒57銘柄が提供される。「だしの記憶」や「スローフードな日本酒」などのセミナーやパネルディスカッションも実施され、「そばがきを作る」「茶もみに挑戦」など20以上のプログラムの食育体験教室も開かれる。開催時間は28日=11時~21時、29日=11時~17時。入場料=1,000円(高校生以下無料)。
スローフード運動は、伝統的な食文化やバラエティ豊かな地域の食を再発見し、楽しみながら「食の喜び」を取り戻す運動で、1986年イタリアのブラで始まった。横浜スローフード協会は、イタリアスローフード協会の日本での横浜支部として2003年5月に発足。スローフードジャパンは、2004年6月にスローフードインターナショナルの国際規約に基づき、世界で6カ国目の国内組織として結成された。