不動産賃貸のテーオーシー(東京都品川区)は5月7日、JR桜木町駅前のみなとみらい21-28街区(横浜市中区桜木町1)に推進中の、大型複合商業施設の建設プロジェクトの事業計画を発表した。
建物は地上19階地下1階建てで、高さは約95メートル。1階から8階までの低層階には、ティ・ジョイ(東映グループ)、東宝、松竹の共同事業体が運営するシネマコンプレックスや、レストラン、商業施設、フィットネスクラブなどを整備する計画。シネマコンプレックスは、デジタル受信上映対応設備などの最先端の上映・音響システムを導入し、スクリーン数が13、座席数2,500~3,000席を備え、横浜でも最大規模の映画施設となる。
10階から19階までの高層階は、ホテルゾーン(10~19階)と、オフィスゾーン(10~17階)に分かれ、ホテルゾーンには「ホテルニューオータニ」が入居する。
施設の建設予定地は、敷地面積1万840平方メートルで延床面積は10万839平方メートル。総事業費は土地取得費約145億円を含み400億円。着工は2007年8月で、横浜開港150周年の2009年9月に竣工の予定。
同社は、今年2月に国土交通省に民間都市再生事業「MM21-28街区開発計画」として申請し、3月29日に認定を受けている。ホテルニューオータニを経営するニューオータニ(東京都千代田区)は、同社の筆頭株主。
みなとみらい地区には、ゲーム大手のセガが、エンターテインメント施設を核とする劇場、ホテル、オフィス、コンベンションセンターなどを備えた屋内型複合施設を2008年秋に着工、2011年春に開業を予定しているほか、赤レンガ倉庫近くの新港地区4街区には2009年春の完成を目指し、リッツ・カールトンホテルがアーバンリゾートホテルの整備を計画している。
また、近隣の北仲地区では、森ビルなどの地権者で構成される北仲通北地区再開発協議会が、大規模な再開発計画を推進しており、ホテルや都心型住宅、オフィス、商業施設、文化的施設などの機能が盛り込まれる高さ200メートルのタワービルなどの建築を計画している。
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