横浜市と民間事業者の協働で、起業・ベンチャーの育成から株式上場までの公的な支援を行うプロジェクト「横浜ベンチャーポート」が、7月1日から本格稼働する。
同プロジェクトは創業・ベンチャー支援体制の強化をはかり、利用者のニーズに合ったサービスを提供する事業で、ポータルサイトや機関誌などによる情報発信や、セミナーなどのイベント、窓口相談や交流促進事業などにより経営を支援するもの。
横浜市が公募により選定した事業者は、大阪市中小企業支援センター「大阪産業創造館」の企画運営や、経済産業省の「起ちあがれニッポン ドリームゲート」の企画運営などの実績を持つコンサルティング会社「あきない総合研究所」(大阪府箕面市、吉田雅紀社長)。
オープニングイベントとして横浜市教育文化ホールで同1日、「起業家異種格闘技 トークバトル! in YOKOHAMA」を開催する。プロジェクトの最高責任者の吉田雅紀さんをレフェリーとし、全国から起業家を招いてトークバトルや懇談会を行う。
参加するのは、アフィリエイトの元祖といわれるウェブシャークの木村誠司さん、ネットショップ界で活躍するウィンアンドウィンネットのこみやまたみこさん、沖縄の若手舞台演出家の平田大一さん、大阪・東京や横浜赤レンガ倉庫などでカフェ事業を展開するバルニバービの佐藤裕久さん、ミスターチルドレンやケミストリーなどのプロモーション映像を手掛けるイエローブレインの丹下紘希さんなど11人。
開催は13時30分~16時30分で入場無料。17時~19時には懇親会が行われ参加費3,500円。
吉田雅紀さんは「人生の約三分の一は仕事をしている。そう考えると楽しくてやりがいのある仕事をしないと、人生損。好きな仕事を、思いっきりチャレンジできるのは社長だけだし、起業というハードルは、考えているよりもずっと低い。『起業マインド』を高めて第一歩を踏み出してほしい」と話す。
また、同事業を担当する横浜市経済観光局の市川悦雄さんは「横浜発の起業の新しい波をこのプロジェクトから起こしていきたい。民間のユニークな発想で、型にはまらない、新しい起業・ベンチャー支援に取り組んでいきたい」と話している。