メルシャン（東京都中央区）は6月27日、横浜開港150周年を記念してラベルに「ペルリ提督横浜上陸の図」が描かれた神奈川限定ワイン「横濱アートラベル」を発売する。

　同ワインは、フランス・ブルゴーニュ地方の名門ワインメーカー「アルベール・ビショー社」の先祖が1880年～1882年に横浜の副領事を務めていたことがきっかけで醸造されたもの。ラベルに横浜美術館の協力により、1854年に日本との和親条約締結交渉のため横浜に現れたペリー一行の上陸風景を描いた「ペルリ提督横浜上陸の図」を採用。ワインはビショー社によりオリジナルで作られたピノノワール種で「深い香りと上品な味わい」（同社）が特徴の赤ワイン「横濱アートラベル・ブルゴーニュ」と、シャルドネ種を使った「フレッシュで飲みやすい味わい」（同社）の白ワイン「横濱アートラベル・マコン・ヴィラージュ」。

　「世界に通用するグルメ都市横浜」を目指す横浜ガストロノミ協議会の協力により神奈川県内の飲食店と酒販店で販売し、同商品の収益の一部を横浜開港150周年事業に対して横浜市に寄付するという。価格はオープン価格。

　同社広報担当者は「高級ぶどう種を使用した本格的なワイン。横浜市とゆかりのあるフランスのワインメーカー、アルベール・ビショー社を広く消費者にアピールできれば」と話している。

　アルベール・ビショー社はブルゴーニュに1831年、ベルナール･ビショー氏によって創立された名門ネゴシアン（ワイン商）。1912年以降はボーヌ市に同社の本拠地を置き、年間60万ケースを生産。美食家や高級ワイン店に絞ったビジネスを展開するほか、世界100カ国以上にワインを輸出する。

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