パシフィコでオタク文化の原点「世界SF大会」-アジア初開催

昨年の「世界SF大会」(ロサンゼルス)

昨年の「世界SF大会」(ロサンゼルス)

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 パシフィコ横浜(横浜市西区みなとみらい1)で8月30日~9月3日、「第65回世界SF大会 Nippon2007(ワールドコン)」が開催される。

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 世界中からファンが集まるSF作品を中心とした文化イベントで、1939年の第1回大会(ニューヨーク)から、戦争による中断をのぞきイギリスやオーストラリアなど世界各地で毎年行われ、今年で65回目。日本のSF作品を広く世界に紹介することを目的に、2000年から国内のSFファンによって誘致活動が行われ、今回初めてアジアでの開催が実現した。日本最大の同人誌即売会「コミケット」などは同大会が原点にあり、「すべてのオタク文化がこの大会から生まれたといっても過言ではない」(同実行委員会)という。

 期間中は、作家、科学者、映画関係者など様々な分野の専門家をパネラーとしたパネルディスカッションや講演、作品の世界観などを話し合う座談会、ゲーム、クラフト講座などのワークショップ、映像作品の上映、SFの歴史などの展示、アーティストたちの作品を展示販売するギャラリー、イベント参加者の投票により決定する2006年度の最優秀SF作品「ヒューゴー賞」の授与式など約300のイベントが並行して開催される。

 ゲストには、作家の小松左京さん、デイビッド・ブリンさん、「ファイナルファンタジー」シリーズのキャラクターデザインで知られる天野喜孝さんなどを招く。来場者数は海外=1,500人、国内=2,000人、無料入場エリアを含めると延べ16,000人を見込んでいる。

 同委員会の井上博明委員長は「熱心なSFファンの方にはもちろん、これまであまりSFの世界に詳しくなかった人でも楽しめる内容なので、多くの方に参加してほしい」と話す。

 参加費は、6月30日までに申し込んだ場合、5日券が成人(20歳以上)=26,000円 、未成年(13~19歳)=17,000円、児童(7~12歳)=9,000円。それ以降に申し込んだ場合は、成人=30,000円、未成年=25,000円、児童=13,000円(当日券、1日券の費用は異なる)。SF関連のグッズ販売やプロモーションを行うディーラーズエリアは入場無料。

 期間中、SFファン同士のコミュニケーションを図ることを目的とする「第46回日本SF大会」も併せて開催され、参加者の投票によって決定する「星雲賞」が発表される。

第65回世界SF大会 Nippon2007

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