横浜市交通局は8月から、市民の足として安全・確実・快適な交通サービスを提供する10項目プロジェクト「10CC Projects」を実施している。
同プロジェクトは、横浜市営バスの売上金を盗んだとして今年4月から6月にかけて営業所長など3人が逮捕されるなど職員による不祥事が発生したことから、「二度とこのような不祥事を起こすことのないよう、組織の問題にまで立ち返り、仕事の進め方や職場風土を変える」(同局)ことを目的に、今年5月に制定した新たな経営理念の達成を目指すもの。意欲的・創造的に取り組むことで、大きな変化を生み出すプロジェクトとして10項目を定めた。
内容は、通院・買物など地域の日常生活を支援するためのバスサービスなどの「地域への貢献プロジェクト」、沿線資源と市営交通のタイアップなどによる地域貢献などの「沿線資源活用・連携プロジェクト」、エアコン運転の調整・工夫など快適な車内環境実現を目指す「電車・バスのエアコン快適運転プロジェクト」、バス停の時刻表や案内表示の拡大などの「もっと誰もが使いやすい駅・バス停へプロジェクト」、適時・適切に伝わる放送(車内・構内)の改善「案内放送改善プロジェクト」、2008年3月のグリーンライン開業や開業後の利用促進を目指す「グリーンライン開業プロジェクト」、市バス・地下鉄の省エネ運転策を検討する「環境対策プロジェクト」など。
「局長直轄事業所プロジェクト」を除いて、12月31日までをめどに取り組むという。