横浜タカシマヤ(横浜市西区南幸、TEL 045-311-5111)は8月15日より、家庭で不要になった陶磁器を回収して、食器として再生させる試みをテーマにしたイベント「うつわのリサイクルフェア」を開催している。
同イベントは、38の企業や研究所などが参加して美濃焼産地である岐阜県多治見市で食器のリサイクルを行うグループ「グリーンライフ21」と共同で行うもので、現在同百貨店で開催している「全国有名産地陶磁器展」に併せて企画された。回収するのは、割れたものや欠けた陶磁器で、直径5ミリほどに粗粉砕した後、陶器原料の20%に使用され「美濃Re食器」として販売される。開催初日には約80キロの陶磁器が回収されたという。
同展示会では、「グリーンライフ21」による再生食器のほか、有田焼の窯元14社と企業が共同して持ちやすさや、保温効果などを工夫した「究極のラーメン鉢」なども販売。同18日にはかながわ環境大使の白井貴子さんを招いて「リサイクル食器」についてのトークショーを行う。
同百貨店の担当者は「一般的にあまり知られていないが、陶器の原料となる土は山を切り崩すなどして採取されている。環境問題を考えるうえでも、このような活動は重要」と話している。同21日まで。