横浜市は8月27日、2009年春にリニューアルオープンする「マリンタワー」(横浜市中区山下町)の改装方針を明らかにした。
市と運営事業者である不動産売買・賃貸物件仲介業のリスト(中区羽衣町)は同日、都市美対策審議会を行い、リニューアル計画案を検討した。
外観計画検討案は、「新しさと懐かしさ」をコンセプトに山下公園通り側はガラス張りで開放感を演出して「新しい顔」を表現、水町通り側は既設を保存して「懐かしい顔」を表すという内容。フロアコンセプトは、1階=「街と市民とのコミュニケーションゾーン」、2階と展望台=「観光交流ゾーン」、3階=「文化交流ゾーン」、4階=「エンターテインメントゾーン」、広場=「市民の憩いの場の創出」。計画案ではFMヨコハマのサテライトスタジオや飲食・物販店舗、文化イベントホールなどを設けるとし、1~4階に新たにエレベーターを設置する予定。総事業費は約31億円。
高さ106メートルの「マリンタワー」は、1961年開港100周年記念事業として「横浜らしいモニュメント」を作ろうと市民からの発意により建設された。開業以来、横浜のシンボルとして親しまれてきたが、入場者数の減少などを理由に昨年12月に運営会社が営業を終了。その後、開港150周年記念事業の一環として市が取得している。