国土交通省関東運輸局は9月29日より、高速船ジェットフォイルを使った東京湾内の主要港を結ぶ新規航路開拓と横浜港エリアに水上タクシーを展開させる運航実験を実施する。
ジェットフォイルは最高時速80キロで船体を完全浮上させて航行する揺れのない高速船で、現在東京~大島などを運行。同プロジェクトは新しい航路の開拓により海上交通の活性化を図り、回遊性を向上させることで東京湾を軸とした新たな広域観光の発展を目指す。
実験は9月30日に定員254人のジェットフォイルで東京港竹芝埠頭~千葉港中央埠頭~横浜港ぷかり桟橋~東京港竹芝埠頭を運行するほか、9月29日から3週間にわたって土曜・日曜に定員12人の水上タクシー(小型船舶)でみなとみらい21地区~大岡川桜桟橋~横浜ベイサイドマリーナ~八景島までの区域を一般向けに運行する。
料金は、ジェットフォイル=横浜~東京間(約1時間)で大人=2,130円、子ども=1,070円。水上タクシー=800円~5,800円で、みなとみらい地区から八景島まで約1時間30分で運行する。問い合わせは、高速船=東海汽船(TEL 03-3436-1144)、水上タクシー=横浜アーチスト(TEL 045-681-3731)まで。
関東運輸局の担当者は「今回の実験を通してニーズ調査や事業化に向けたルールづくり、環境設備などの課題を見つけ、実現の可能性を図る。みなとみらい地区は観光施設やマンションなどが水際化しているので、水上タクシーの進出により湾岸域の商業・観光・流通の利用促進が見込まれる」と話している。