野毛地区まちづくり会は、10月から「野毛」をテーマにした社会人と現役大学生のための大学公開講座「野毛まちなかキャンパス」を開講する。
同講座は、開港150周年に向けて活性化を図るため同会の3カ年計画の一環として行うもので、戦後間もないころから闇市としてにぎわい、2004年のMM線開通に伴う東急東横線桜木町駅の廃駅で人の流れが減少傾向にある野毛に若い世代を呼び込もうと、横浜商科大学と協力して企画された。10月スタートの講義は商科大のみで、来春には単位互換履修制度を利用して市内11大学29学部が参加できるよう協議中。
講座は、横浜商科大学教授のほかに、野毛で100年続く「金久保果実店」店主の金久保久雄さんやにぎわい座の森井健太郎副館長などを講師に招き、野毛あきんど座談会や「横浜にぎわい座」のバックステージツアーなど街を実際に歩き、目で見て学ぼうというもの。
同会の藤澤さんは「野毛地区はかつて横浜の『3大商店街』の一つと言われ、横浜商業の中心地だった。今回の講座を通して現在でも600店近い店が集積し、横浜を代表する繁華街としての地位を維持している野毛を深く理解してもらい、愛着や街づくり活動に対する関心を高めてもらいたい。社会人の方にとって学生との交流の場になれば」と話している。
開催は10月3日~1月30日で全15講座。対象は18歳以上の社会人で、定員20人。受講料は1講座=1,000円、全講座=10,000円(一部講座で別途料金が必要)。定員に余裕のある場合当日申し込み可。