地ビール製造販売「サンクトガーレン」(神奈川県厚木市)はボジョレ・ヌーボー解禁日に合わせ11月15日より、麦のワインともいわれるバーレーワイン(長期熟成型ビール)「el Diablo(エルディアブロ)」を限定発売する。
バーレーワインは、ブドウ栽培に適していないイギリスで麦芽を原料とする「上面発酵ビール」を使用してワイン代わりに生まれたアルコール度数の高いビール。今回発売される「エルディアブロ」は、通常ビールの2.5倍の麦芽と6倍のホップを使用したもので、アルコール度数10%、数値上通常ビールの2.5倍の甘さと4倍の苦さがあり、名称は「悪魔」の意味をもつスペイン語からつけられた。
同社の担当者は「高いアルコール度数は長期熟成によるもので、製造タンクが占有されるバーレーワインは日本の醸造所では敬遠されがち。しかし、数あるビールスタイルの中でもマニアックとされ、いつかは製造したいと考えていた。今回販売するのは出荷時点で通常の6倍以上の熟成期間を経ており、ブランデーのような熟成香をぜひ味わってほしい」と話している。
販売は1年間貯蔵熟成させた2006年醸造分(1,300円/300ミリリットル)を横浜タカシマヤとサンクトガーレンのホームページで限定200本提供するほか、2007年醸造分(1,000円/300ミリリットル)を限定3,000本同時発売する。