横浜市中区の創造拠点ZAIMで「ITとアート」をテーマに新しい家電の商品化を推進するアート中間支援NPO「クリエイティブクラスター」(横浜市中区日本大通)と音響機器制作販売「タグチ」(戸塚区)は10月31日より、東京で行われる日本最大級のデザインフェスティバル「デザインタイド」で家庭用サウンドシステム「SUPPER(サパー)」を発表する。
同連携のコラボレーションによる新製品となる「SUPPER」は、パソコンや携帯音楽プレーヤー「iPod」などで簡単に再生できるポータブルオーディオで、360度の角度から音が聴ける全方位型スピーカーを搭載。デザインはIT機器やインテリアの設計を中心にプロダクトデザインの分野で活躍する若手である倉本仁さんがテーブルウエアをイメージしたもので、商品名でもあるSUPPER(晩餐)をモチーフに食卓に並ぶボトルやバスケットをかたどっている。大きさはボトル=75×75×280ミリ、グラス=90×90×130ミリ、バスケット=148×230×73ミリ。これまでIT機器に対応したデザイン性のあるオーディオ機器が少ないことを踏まえ、近年増えている新たなユーザー層をターゲットに企画した。発売時期は2008年2月で、価格は12万円台の予定。
今年9月にイギリスで開催された「ロンドンデザインフェスティバル」で初めて発表され、「今までに無かった美しく愛しいオーディオ機器」(米Surface誌編集長)など高い評価を得て、急きょ日本での公開となった。
デザイナーの倉本仁さんは「清らかな水や上質なワインが流れるような音をイメージした。スピーカーやオーディオという存在を忘れて楽しんでもらえるデザインを込めました」と語っている。
「SUPPER」は、「デザインタイド」メーン会場となる国立競技場(東京都新宿区)「Tide Exhibition」で展示される。開催時間は10時~20時(最終日は17時まで)。11月4日まで。
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