ZAIM(横浜市中区日本大通)で12月15日、「団地」をテーマに、現代社会や文化について考える「CAMP-10 日本大通りキャンプ」が開催される。主催は、若手アーティストの発表の場や、美術理論・実践を学ぶ機会づくりに取り組む「MUSEUM OF TRAVEL(MOT)」。
イベントでは、広告制作会社に勤務する「団地ファン」の福井晶子さんを招き、これまで「団地」がどのように捉えられてきたのかや、自身がどのように興味を持ったのかを解説。そのほか、参加者同士で「団地」に対して感じていることをディスカッションする。毎回、場所を変えて若手の研究者やクリエーターをゲストに招きプレゼンテーションやディスカッションを行うMOTの「キャンプ」イベントの第10弾となるもの。
今回は特別に、プロフェッショナル集団「サバイバート」によるトークディスカッションも開催。芹沢高志さん(エグゼクティブ・ディレクター)と住友文彦さん(東京都現代美術館学芸員)を招いて、コラボレーションや協働を単なるキーワードではなく、深い関わりの中から企てを起こす結びつきとしてとらえるアート界の「共犯関係」について探る。
MOTのイベント担当者は「ここ数年、関連する書籍やサイトが話題となり、ひそかなブームとなっている『団地』。これまであまり注目されなかった魅力を見つけて、面白さを感じる人が増えている中で、世代・育った地域・環境などによって感じていることがどのように違うのかディスカッションしながら、現在社会や文化について考えたい」と話している。
開催時間は、「団地」トークショー=13時~16時、「サバイバート」イベント=17時~19時。参加費は各1,000円。