国土交通省関東地方整備局は、老朽化し手狭となった「横浜地方気象台」(横浜市中区山手町)の増築工事に着手する方針を固め、基本設計業務の設計者を安藤忠雄建築研究所(大阪市北区)に決定した。計画では、鉄筋コンクリート造り地上1階地下2階、延べ床面積が820平方メートルの新庁舎を増築する。同気象台は2002年度に日立建設設計(横浜市戸塚区)が総合耐震診断を行い保存の可能性が検討され、その後簡易公募型プロポーザル方式で選定を進められてきた。同研究所の提案による「既存庁舎と増築部を一体的な事務庁舎として活用できる執行空間」「周辺景観に調和し、既存庁舎の外観を活かす増築部のデザイン」などが評価されての選定となった。工事は2005年度中に着手、2007年度内の完成を目指す。横浜地方気象台