横浜・馬車道に昨年12月24日、イベントスペースを備えた複合型カフェ「cafe guinho(カフェ・ギーニョ)」(横浜市中区住吉町、TEL 045-212-5413)がオープンした。
店舗面積25平方メートルで、ビルの2階に位置するカフェスペースはカウンター5席、テーブル3席を配置し、3階にはプロジェクターやスクリーン、音響機器を用意した定員50人のイベントスペースを備える。メーンとなるコーヒーは、温度管理にこだわったという自家焙煎コーヒー豆を使用し、ネルドリップでカップ2杯分をポットで提供するのが特徴。
店主の齊藤杉峰さん(33歳)は、携帯電話エンジニアとして会社員として勤務するかたわら、コーヒー好きが高じてさまざまなカフェをまわり研究してきたという。昨年9月には退職し、カフェ出店に至った。飲食店での経験はまったくなかったという齊藤さんは「サラリーマンだったころから、いずれ自分自身で何かを創り上げたいと考えていた。店舗デザイナーなど、人との出会いがよいタイミングとなり出店することになったが、慣れないことが多く手探り状態からの出発だった」と話す。
「好きな物で囲まれて自分の部屋のような感じ」という店内は、時計を置かず「時間にとらわれない」雰囲気を演出し、齊藤さんが薦めるミュージシャンに関する書籍、歌手・カヒミ・カリィさん撮影の写真などを展示。古い街並みが残る馬車道でこれまでにはなかったフランスやスペインのカフェバーをイメージしたという。齊藤さんは「社会人になってから横浜に住み10年ほど経つが、『東京じゃない感』が自分にしっくりきた。歴史と新しさが共存するこの場所ならではの新しい文化が生まれる環境をつくりたい」と抱負を話す。オープンして1週間が過ぎ、「文化意識の高い楽しいお客に恵まれている。今後が楽しみ」とも。
ドリンクメニューはギーニョブレンド(600円)やコロンビア(600円)などコーヒー8種のほか、琥珀ヱビス生ビール(800円)、グラスワイン(800円)などを提供する。そのほかフードメニューは、ベーコン、レタス、チーズなどをはさんだイタリアン・パニーニ「BLTCパニーニ」(700円)、「フォアグラパニーニ」(1,500円)、ソーセージ盛り合わせ(700円)、自家製プリン(300円)など。営業は12時~22時。