ガラス素材の加工液を使った新素材「ハマパピルス」の商品開発プロジェクトを共同展開中の2団体「ヨコハマズ・ベストコレクション」と「hamawaza(ハマワザ)」は3月7日より、ZAIM(横浜市中区日本大通)で同素材のPR及び商品案募集のための説明会を開催している。
ハマパピルスは液状のガラス質を染み込ませた紙で、耐久性や撥水性、通気性などに優れ、焼却時に有害成分を排出しないのが特徴。天然成分からなるため安全性にも優れており、主に食品包装材として利用されている。また、再生利用が可能なことからエコ素材としても注目されており、ハマパピルスに塗布されている液剤は紙以外にも革や生地、木材などにも塗装可能であるため、今後さまざまな分野での利用が期待されている。「ヨコハマズ・ベストコレクション」のメンバー企業の1社である「飾一」(鶴見区)が8年前に開発したもの。
同プロジェクトは、横浜市が行う「クリエイティブシティ・ヨコハマ・企業ネットワーク」の補助金制度の認定も受け、商業用のみならず芸術分野での活用も視野に入れている。飾一の多久島一彦専務は「さまざまな表現や用途の開発に役立て、21世紀の新素材として世界に発信していきたい」と語る。
「ヨコハマズ・ベストコレクション」と「hamawaza(ハマワザ)」は共に横浜市内の企業や消費者などの連携によって、新たな「横浜ブランド」の企画、商品販売を行う団体で、前者が市内にある26企業で、後者が横浜市内の製造業者、消費者、商業者、デザイナーで構成されている。
説明会ではアート作品の制作を目的とした液剤の無料提供のほか、技術サポートも実施される。開催時間は10時~17時。3月9日まで。
飾一ヨコハマズ・ベストコレクションhamawazaクリエイティブシティ・ヨコハマ(横浜市)ハマワザが横浜限定車「muetto」完成発表(ヨコハマ経済新聞)