来春リニューアルオープンする「横浜マリンタワー」(横浜市中区山下町)の外観の色がシルバーに決定した。
横浜マリンタワーは1961年開業当時、紅白の7等分塗りだったが、横浜博覧会(1989年)を機に赤から白のグラデーションに変更。横浜のシンボルとして親しまれてきた。
今回のリニューアルに併せ変更される色は、諮問機関「横浜市都市美対策審議会」からの提案をもとに検討され、「関内地区との調和を考慮し、鮮やかな色は避けた」(横浜市)もの。タワー内側には「ブラウンオリーブ(茶色みがかった緑色)」を配色し、低層階(1~4階)の山下公園通りに面した海側はガラス素材で囲み、反対の水町通り側は従来の外観を残すことも決定した。
高さ106メートルの「マリンタワー」は、開港100周年記念事業として「横浜らしいモニュメント」を作ろうと市民からの発意により建設された。最多入場者数年間105万人記録し、定番観光スポットとして人気を博してきたが、近年は入場者数が減少、2006年12月に運営会社が営業を終了した。その後、開港150周年記念事業の一環として市が取得し、総事業費約31億円をかけて改装する。