野良猫の写真を撮り続けている写真家・中川こうじさんのフォトエッセー出版記念作品展が4月4日より、かながわ労働プラザギャラリー(横浜市中区寿町)で開催される。
中川さんは4年前から野良猫の写真を撮り始め、自身のブログ「Street Cat's」や、昨年2月に発表したフォトエッセー「のらねこ。」を通して路上に生きる猫の日常を切り取った心に迫る作品が話題となっている。また、中川さんが進めている野良猫の保護・譲渡活動では、神奈川県内でも多くの里親が猫を引き取っており、今回横浜での作品展が企画された。同展は3月28日に発売されたフォトエッセー第2作目となる「のらねこ。-ちいさな命の物語-」(1,260円)の出版を記念したもので、会場に約40点の写真を展示する。
中川さんは「何気なく行った公園の猫たちが、現代の社会問題の縮図のような気がして思わずシャッターを切ったのがきっかけ。撮影を続ける中で、野良猫の世界は想像以上に過酷で、命を落としていく子が多いことを知り、保護活動も始めた。写真展を通じて動物愛護にとどまらず優しい社会や、優しい気持ちを取り戻してもらえれば。そして自分の命も大切にしてほしい」と話す。
開催時間は9時~18時(最終日は16時まで)。入場料は200円(高校生以下無料)。4月6日まで。
中川こうじ 写真展 in横浜Street Cat'sかながわ労働プラザギャラリー中華街そばに横浜初の「猫カフェ」-観光名所として期待(ヨコハマ経済新聞)