地ビール製造のサンクトガーレン(神奈川県厚木市)は4月12日より、新種みかん「湘南ゴールド」を使った夏季限定発泡酒を横浜タカシマヤで先行販売する。
湘南ゴールドは神奈川県西部を中心に栽培されている糖度が比較的高いかんきつ「ゴールデンオレンジ」と「温州みかん(一般的なみかん)」を掛け合わせたもの。ほかのかんきつ類に比べて香りが強く、皮はレモンのような黄色だが、糖度は12%前後と甘みがあるのが特徴。完成までに12年をかけた品種で、今後は神奈川県の名産品として普及が期待されている。
今回発売された商品は、湘南ゴールドの香りを最大限に生かすため、ホップに「フルーティー」な香りが特長の「カスケード」を使用した「みかん」風味の「スイーツビール」。原料は凍害や傷、規格外で売り物にならない果物「廃果」を使用。商品名は「湘南ゴールド」で、価格は450円(330ミリリットル)。4月19日からは全国の酒販店でも販売を開始する。販売期間は8月末ごろまで。
サンクトガーレンではこれまで、ビールの香りにこだわってバニラや黒糖を使用した「スイーツビール」を発売。「ジャパン・アジア・ビアカップ2007」で金賞を受賞するなど、高い評価を得ている。