独自の写実表現画風を確立-横浜美術館で木下孝則氏回顧展

「ベビードール」(1967年) 油彩・キャンヴァス

「ベビードール」(1967年) 油彩・キャンヴァス

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 横浜市鶴見区に住居構えていた画家・木下孝則氏(1894~1973)の回顧展が4月11日より、横浜美術館(横浜市西区みなとみらい、TEL 045-221-0300)で開催される。

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 木下氏は、大正末から昭和にかけて独自の写実表現画風を確立した洋画家。大正末に公募展「二科会」に初入選した後、フランスに洋画研究の目的で留学し、近代絵画の巨匠の画風を学んだ。戦後発表した婦人像や肖像画は、都会的な感性と時代を体現した気品ある作風が評されている。

 会場には、「昭和の気品(エレガンス)、横浜の洋画家・木下孝則展」と題して、木下氏が結成に参画した美術団体「一九三〇年協会」と「一水会」の創立会員作品も合わせて188点を展示。そのほか関連企画として、共立女子短期大学生活科学科と連携して城一夫さん(共立女子短期大学名誉教授、色彩文化・ファッション文化研究)による基調講演「木下孝則の婦人像に見る昭和の服飾モード」や、企画展示「日本のファッション-写真とイラストでたどる昭和・平成のおしゃれ」なども開催する。

 開館時間は10時~18時(金曜は20時まで)。木曜休館。観覧料は、一般=900円、大学・高校生=600円、中学生=400円。6月8日まで。

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