欧州最大手金融グループのHSBC（本社＝英ロンドン）は関内地区に4月14日、富裕層の個人向けサービスを専門に行う「HSBCプレミアセンター横浜支店」（横浜市中区相生町）をオープンする。

　HSBCプレミアセンターは、1,000万円以上の預かり資金を持つ個人を対象に、トレーニングを積んだスタッフが専任で資産運用アドバイスなどのサービスに特化した店舗。日本では今年1月に開始したサービスで、東京・広尾、赤坂に続き3店舗目。4月21日には丸の内にも出店を予定している。同社マーケティング担当者は「東京圏を対象にした潜在富裕層調査の結果から、評価の高い順に出店を決めた」と話している。今後も1,000万円以上金融資産を持つ関東・関西圏在住の約630万人の個人をターゲットに顧客獲得を目指す。

　HSBCの母体「香港上海銀行」は、横浜開港から7年後の1866年に山下町で国内初の外資系銀行を開設している。1968年に現在の産業貿易センタービルの場所に移転し、1973年まで営業していた。2006年には開設140周年を記念して産業貿易センタービル内に「銀行発祥の地」の記念碑を建立。香港上海銀行在日代表兼CEOのスチュアート・ミルンさんは「HSBCは現存する銀行としては日本で最も長い歴史を誇る銀行。ゆかりの深い横浜に店舗を開設できることを大変うれしく思う」と話している。

HSBCHSBC、広尾に富裕層向け店舗（シブヤ経済新聞）