国内若手作家の作品を集めた「横浜 黄金町映画祭」が7月、「シネマ・ジャック＆ベティ」（横浜市中区若葉町）で初めて開催される。かつて数多くの映画館が存在した黄金町の魅力を生かそうと、映画ファンが立ち上げた映画祭で、地域の活性化に一役買いそうだ。

　第1回目となる今回のテーマは「再上陸－海外が注目する日本の才能」。劇場で公開される機会に恵まれなかった優れた作品上映をメーンに、横浜を舞台にした映画特集なども実施。約20本の作品を上映する。期間中は、参加作品の監督、映画関係者を招いてシンポジウムを実施するほか、東京藝術大学大学院映像研究科や日本映画学校の学生が製作した作品の上映、学校関係者らによる講演などのイベントも予定している。

　主催の同映画祭実行委会は、黄金町の魅力に惹かれ、同エリアに唯一現存する名画座「シネマ・ジャック＆ベティ」のスタッフとして活動するボランティアにより結成された。渡辺国寿委員長は「横浜の一時代を築いたこの街で映画を通して横浜の魅力に触れてもらいたい。日本の若手、インディーズ作品に特化した映画祭として根付いていけば」と抱負を話す。

　開催は7月26日より8月1日。チケットは前売り券＝1,000円、当日券＝1,200円（学生・シニア各200円引）。

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