横浜開港150周年協会は5月28日、フランスのナント市に拠点を置く世界的アートパフォーマンス集団「ラ・マシン」による巨大オブジェ構想を発表した。2009年開催のイベント「開国・開港Y150」のベイサイドエリアのメインコンテンツとして展示される予定。
ラ・マシンは、生物をモチーフにした巨大オブジェなどをつくる集団で、フランスの大道芸グループ「ロワイヤル・ド・リュクス」(Royal de Luxe)の動くオブジェの製作・演出などを担当。海外で特に高い評価を得ている。同イベントでは横浜赤レンガ倉庫周辺の新港8街区会場に高さ12メートルの作品を展示する予定。日本では初の公開となる。
ラ・マシンのアーティスト フランソワ・ドゥラロジエールさんは「 横浜は日本の開国・開港を果たし、様々な異文化が交流した港街。海は多くのものを
運んできてくれる計り知れない価値を持つ宝。横浜の人々そして、世界の人々の希望となることを『開国・開港Y150』で表現したい。」とコメントを寄せている。
そのほか、新港7街区会場に設けるアニメーションシアターでは、映像作家・岩井俊二さんが総合プロデュースを務め、横浜を舞台にした近未来ファンタジー作品「バトン(仮)」を上映する。原案はシンガーソングライターの種とも子さん、脚本は映画「CASSHERN(キャシャーン)」や大友克洋さんの「FREEDOM」、「攻殻機動隊 S.A.C.」シリーズなどを手掛ける脚本家・佐藤大さん、制作は大友克洋総監督作品の「MEMORIES」やマイケル・アリアス監督「鉄コン筋クリート」を手掛けた「スタジオ よんどしい」(STUDIO4℃)が担当する。
「開国・開港Y150」は、2009年4月28日から同9月27日までの153日間、新港地区から山下公園一帯のベイサイドエリアと、ズーラシア(旭区)に隣接するヒルサイドエリアを中心に開催する想定来場者数510万人の一大イベント。メーンとなる3会場と周遊5会場でさまざまなイベントを開催する。