横浜など5都市の開港が定められた「安政の5ヵ国条約」締結150周年を記念して「ポート・タウン・フェスティバル」が6月14日より、横浜赤レンガ倉庫(横浜市中区新港)で開催される。条約で開港が定められた開港5都市(函館・新潟・横浜・神戸・長崎)の市長が一堂に会し都市間の連携を深め先進性をアピールする。
期間中、5都市の市長が共通する課題についてパネルディスカッションを行う市長会議をはじめ、市民が環境や観光について考える「開港5都市市民会議」では、5都市の市民が集まる「環境市民会議」と「観光市民会議」が行われ、市民と行政の協働による取り組みや都市間交流などについて意見交換を図る。
そのほか展示スペースでは、条約締結相手国の5カ国(アメリカ・オランダ・ロシア・イギリス・フランス)の文化や歴史を紹介。ニューヨークの子どもたちによる平和をテーマにした写真展や、オランダの伝統衣装の紹介、欧州写真家が撮影した明治時代の日本の様子を収めた写真展などを実施する。イベントスペースでは各都市の郷土料理や物産販売、伝統芸能のパフォーマンス、高校生による郷土のお国自慢を開催する。
特別イベントとして日本とオランダの外交関係樹立150周年と通商関係樹立400周年を記念したプロジェクト「日本オランダ年2008-2009」の関連企画も開催。会場の周りにEU各国を象徴するシンボルをデザインした等身大の牛のオブジェ28体を展示する「オランダカウアート」や、6月17日にはみなとみらいホール(西区みなとみらい)でロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団クラシックコンサートを開催する。
開催は6月22日まで(イベントスペースでの催しは6月20日から)。入場無料(コンサートは有料)。