横浜市が2009年の開港150周年に向けて再整備を進めている横浜港発祥の地「象の鼻地区」(横浜市中区海岸通)の名称が「象の鼻パーク」に決まった。選定委員会が決定したもので、6月16日に開かれた市会経済観光・港湾委員会で発表した。
横浜赤レンガ倉庫エリアから横浜税関に向かう通りの海側は、海を見渡す緑のオープンスペースとして整備。日本大通りの突き当たりで、既に取り壊された東西上屋倉庫のエリアは通景空間を確保した開放的な広場として整備する計画。2009年6月ごろをめどに、展示機能を備えた多目的レストハウスや野外ステージがパーク内に建設されるほか、観光旅客船や港内遊覧船等の発着施設も設けられる予定。
「象の鼻地区」は、大さん橋国際客船ターミナルのつけねからのびる防波堤の周辺地区のことで、みなとみらい21地区から山下公園を結ぶ水際線と日本大通りや大さん橋との接点となるエリア。面積は約4ヘクタール。防波堤を上から見ると象の鼻に似ていることから名付けられた。
同地区を中心に、大さん橋や赤レンガ倉庫によって形成されるエリア一帯は、開港都市としての歴史や文化等の資源を生かして市民に親しまれる場とするとともに、文化芸術活動の積極的な誘導により新しい産業の育成や観光資源を発掘する「ナショナルアートパーク構想」の拠点地区として「横浜の歴史と未来をつなぐ象徴的な空間」として位置づけられ、市民のにぎわいや交流の場となるよう整備が進められている。
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